性別に違和感がある子どもたち
子どものこころの発達を知るシリーズ07
子どもの心の諸問題に最初に関わることになる大人に向けて、疾患や問題の定義、診断、治療・支援、予後など全体像を解説したシリーズ
著者 | 康 純 編著 |
---|---|
ジャンル | ジェンダー・性教育 教育 医療・健康 |
シリーズ | 子どものこころの発達を知るシリーズ |
出版年月日 | 2017/06/20 |
ISBN | 9784772611503 |
判型・ページ数 | A5・112ページ |
定価 | 本体1,500円+税 |
在庫 | 在庫あり |
子どもが自分本来のジェンダー・アイデンティティを選択し、適応していこうとする過程を歩むとき、さまざまな困難に悩まされます。
性別に違和感をもつ子どもたちと接していると、学校や社会の枠組みのなかでとても傷つき、不安に押しつぶされそうになりながら生活していることに気づかされます。問題は子どもにあるのではなく、社会の受け入れ方にあるのです。
性同一性障害という疾患があるから対応するのではありません。子どもが自分らしいジェンダー・アイデンティティを確立する課程で性別違和を表現したときに、周囲にいる大人たちがその気持ちを受け入れ、支え、安心して自己を表現できるような生活環境を保障することが重要です。
【ご推薦】
遠藤まめたさん(多様な性の理解を広める「やっぱ愛ダホ! idaho-net」代表、トランスジェンダー)
「らしさ」の押しつけでも、「性同一性障害」の決めつけでもない第三の道がある。
子どもの頃、この本を周りの大人が手にしていたら人生はきっと変わっていた。
~~シリーズの紹介
「子どものこころの発達を知るシリーズ」は、親・教師・地域の保健福祉の担当者、そしてプライマリケアを担う小児科医をはじめとする子どもの心の健康を身近で支え、子どもの心の諸問題に最初に関わることになる大人たちに、精神疾患やその関連領域の問題に関するバランスのよい情報を提供する目的で企画されました。
本シリーズは、疾患や問題の概念を現在世に流れているような誤解や偏見から解き放ち、正しく中立的な概念をわかりやすく提供し、定義、診断、治療・支援、予後など、それらの全体像を知ってもらう手助けとなることを目指します。
とりわけ身近な大人たちが、自分に何ができるか、何をなすべきかについて考え始めるきっかけとなるようなシリーズになったら素晴らしいと思っています。
シリーズ監修者 齊藤 万比古
性別に違和感をもつ子どもたちと接していると、学校や社会の枠組みのなかでとても傷つき、不安に押しつぶされそうになりながら生活していることに気づかされます。問題は子どもにあるのではなく、社会の受け入れ方にあるのです。
性同一性障害という疾患があるから対応するのではありません。子どもが自分らしいジェンダー・アイデンティティを確立する課程で性別違和を表現したときに、周囲にいる大人たちがその気持ちを受け入れ、支え、安心して自己を表現できるような生活環境を保障することが重要です。
【ご推薦】
遠藤まめたさん(多様な性の理解を広める「やっぱ愛ダホ! idaho-net」代表、トランスジェンダー)
「らしさ」の押しつけでも、「性同一性障害」の決めつけでもない第三の道がある。
子どもの頃、この本を周りの大人が手にしていたら人生はきっと変わっていた。
~~シリーズの紹介
「子どものこころの発達を知るシリーズ」は、親・教師・地域の保健福祉の担当者、そしてプライマリケアを担う小児科医をはじめとする子どもの心の健康を身近で支え、子どもの心の諸問題に最初に関わることになる大人たちに、精神疾患やその関連領域の問題に関するバランスのよい情報を提供する目的で企画されました。
本シリーズは、疾患や問題の概念を現在世に流れているような誤解や偏見から解き放ち、正しく中立的な概念をわかりやすく提供し、定義、診断、治療・支援、予後など、それらの全体像を知ってもらう手助けとなることを目指します。
とりわけ身近な大人たちが、自分に何ができるか、何をなすべきかについて考え始めるきっかけとなるようなシリーズになったら素晴らしいと思っています。
シリーズ監修者 齊藤 万比古
はじめに ……3
第1章 性別に対する違和感とは
<症例1>中学2年生のトランスガール ……11
<症例2>20歳のトランスボーイ ……16
第2章 性別違和の症状と特徴
1 「性」という言葉のもつ意味 ……26
2 診断名の変更─「性同一性障害」から「性別違和」へ─ ……27
3 年齢によって異なる性別違和の症状と特徴……31
4 ジェンダークリニックの役割 ……34
第3章 歴史から見る性別違和
1 日本の歴史のなかでの性別違和 ……38
2 西洋の歴史のなかでの性別違和 ……40
3 医学の歴史のなかでの性別違和 ……42
4 現在の性別違和 ……47
第4章 性別違和と同性愛
1 なぜ同性愛の知識が必要なのか? ……52
2 同性愛の歴史 ……53
3 同性愛の疫学 ……58
4 同性愛の子どもたちへの対応 ……59
第5章 性別違和の疫学と原因
1 疫学的調査ーー性同一性障害の発生率……64
2 原因ーー性染色体と脳の性分化……67
第6章 性に関する発達
1 成長と発達のちがい ……72
2 子どもの発達特性は幅のある経過をたどる ……73
3 子どもの性別認識は揺らぐ ……74
4 主な発達理論……76
?生物学的要因を強調する立場
?心理的(認知的)要因を強調する立場
?社会的・文化的要因を強調する立場
5 発達理論だけでは子どもの特性をとらえきれない ……81
第7章 子どもたちのために学校・家族ができること
1 性別違和がある子どもにどう接すればいいのか? ……84
2 性別違和について打ち明けられたら……85
3 当事者の家族……87
4 支援のためのサポート資源は? ……89
5 学校にはどういった対応が求められるのか? ……92
6 学校にはどのような準備が必要か? ……95
7 支援を継続していくうえでの注意点 ……96
おわりに ……98
参考文献 ……102
全国のジェンダークリニック一覧 ……109
第1章 性別に対する違和感とは
<症例1>中学2年生のトランスガール ……11
<症例2>20歳のトランスボーイ ……16
第2章 性別違和の症状と特徴
1 「性」という言葉のもつ意味 ……26
2 診断名の変更─「性同一性障害」から「性別違和」へ─ ……27
3 年齢によって異なる性別違和の症状と特徴……31
4 ジェンダークリニックの役割 ……34
第3章 歴史から見る性別違和
1 日本の歴史のなかでの性別違和 ……38
2 西洋の歴史のなかでの性別違和 ……40
3 医学の歴史のなかでの性別違和 ……42
4 現在の性別違和 ……47
第4章 性別違和と同性愛
1 なぜ同性愛の知識が必要なのか? ……52
2 同性愛の歴史 ……53
3 同性愛の疫学 ……58
4 同性愛の子どもたちへの対応 ……59
第5章 性別違和の疫学と原因
1 疫学的調査ーー性同一性障害の発生率……64
2 原因ーー性染色体と脳の性分化……67
第6章 性に関する発達
1 成長と発達のちがい ……72
2 子どもの発達特性は幅のある経過をたどる ……73
3 子どもの性別認識は揺らぐ ……74
4 主な発達理論……76
?生物学的要因を強調する立場
?心理的(認知的)要因を強調する立場
?社会的・文化的要因を強調する立場
5 発達理論だけでは子どもの特性をとらえきれない ……81
第7章 子どもたちのために学校・家族ができること
1 性別違和がある子どもにどう接すればいいのか? ……84
2 性別違和について打ち明けられたら……85
3 当事者の家族……87
4 支援のためのサポート資源は? ……89
5 学校にはどういった対応が求められるのか? ……92
6 学校にはどのような準備が必要か? ……95
7 支援を継続していくうえでの注意点 ……96
おわりに ……98
参考文献 ……102
全国のジェンダークリニック一覧 ……109